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Q&A

外科治療を受けるためにはどのような検査が必要ですか?

 薬の治療を続けていてもなかなか発作がよくならない場合、手術の適応があるかどうかを判断するための検査を実施します。検査によって、てんかん発作を生じさせる脳の部位を特定するのとともに、術後に後遺症が出現する可能性を評価します。
 具体的な検査として、ビデオ脳波同時記録、脳の画像診断(MRI, CT, SPECT、PETなど)、脳磁図、神経心理検査、和田テストなどを行ないます。この中でも特に、発作が実際に生じた際の脳波記録やSPECTが重要になります。
 これらの検査を実施して手術の適応があると判断された患者さんでは、その後切除手術に進む場合と、頭蓋内脳波記録を実施し、さらに詳しく発作を生じさせる原因となる領域や脳の重要な機能を担っている領域を特定したうえで最終的に切除手術を実施するかどうかを決める場合があります。頭蓋内脳波記録は、脳の表面や内部に電極を置いて脳波を調べる検査です。この検査は、てんかんを生じる原因となる領域の存在が疑われるもののMRIなどで病変が特定できない場合や、重要な機能が病変周囲に存在することが推定される場合などに実施します。