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てんかんと耳鳴りの関係について教えてください

 耳鳴りには様々な原因があります。一つの大きな原因としては加齢が挙げられ、年齢とともに聞こえが悪くなるのに伴い耳鳴りを自覚される方が増えてきます。その他に耳鼻科に関連する病気としてメニエール病や突発性難聴、まれな病気として聴神経腫瘍などが挙げられます。中には耳垢が詰まっていたり、中耳炎でも耳鳴りが生じます。
 その他の耳鳴りの原因として、高血圧、不眠、うつ状態、薬の副作用、てんかん発作などがあります。
 てんかんと耳鳴りの関連に関して、まず耳鳴りがてんかん発作の一症状である場合があります。これは焦点性発作(部分発作)であり、脳波や画像検査などで診断します。治療は抗てんかん薬を用いますが、場合によってはてんかん外科治療が有用な方もいらっしゃいます。
 また、抗てんかん薬の副作用として耳鳴りが生じる場合があります。抗てんかん薬の添付文章(医療従事者向けの医薬品情報)には、抗てんかん薬のおよそ四分の一に副作用として耳鳴りが挙げられています。ただし頻度として、必ずしも多い症状ではありません。
 以上から、抗てんかん薬を内服し始めたり、内服量を増やしたことをきっかけに耳鳴りが生じた場合には、抗てんかん薬の副作用が原因として疑われますので、てんかんの主治医の先生とよく相談してください。また、てんかんとは関連のない原因で耳鳴りが生じることも多々ありますので、必要に応じて耳鼻科も受診されることをお勧めいたします。