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現在治験を実施中の抗てんかん薬について教えてください

 現在はまだ発売に至っていないお薬に対し、将来の使用を目指して効果や安全性を試験することを治験といい、そのような試験が行われている薬のことを治験薬といいます。治験薬が病気に対して十分効果があることが確認され、安全であることが分かった場合に市販薬として認められます(認可といいます)。このような治験薬のうち、静岡てんかん・神経医療センターにて現在治験を実施中の抗てんかん薬を紹介します。

・フェンフルラミン
 セロトニン受容体に作用する抗てんかん薬です。もともとやせ薬として開発された経緯があります。現在はレノックス・ガストー症候群およびドラべ症候群を対象に治験が実施されています。

・ブリバラセタム
 レベチラセタムとよく似た作用を有する薬です。欧米ではすでに市販されています。成人の焦点てんかん(部分てんかん)を対象に治験が実施されています。

・シロリムス
 細胞分裂に関与するタンパクの働きを阻害する物質で、免疫抑制剤の一種でもあります。皮質形成異常に由来するてんかんに対して治験が実施されています。

以上の薬剤のほかに、すでに市販されている薬剤の適応を拡大する(より年齢の小さい患者さんへの使用の許可を得る、他の症候群の患者さんへの使用の許可を得るなど)ための治験なども行われています。

病院により実施している治験内容は異なります。治験に参加をご検討される方は主治医の先生とご相談ください。