頭痛外来

はじめに

当院の願い

頭痛は、つらさが周囲に理解されにくく、お仕事や家事、学業に大きな影響を与える疾患です。「ただの頭痛」と我慢されてきた方に、正しい診断と新しい治療をお届けしたい——それが私たちの願いです。

頭痛について

頭痛は、他の疾患が原因で起こる二次性頭痛と、頭痛そのものが疾患である一次性頭痛に大別されます。 二次性頭痛の原因にはくも膜下出血や髄膜炎など、生命に影響を及ぼす危険な疾患の他様々なものがあります。一次性頭痛は、片頭痛・群発頭痛・緊張型頭痛などがあり、生命に危険はありませんが日常生活に大きな支障をきたすことがあります。 特に片頭痛に関しては、近年になり新規の治療薬が開発され、従来の治療薬では改善しなかった方へも効果が確認されています。

数字で見る片頭痛 〜 静岡県の現状 〜

約840万人

国内の片頭痛患者数

約30万人

静岡県内の推定患者数

21名のみ

静岡県内の頭痛専門医

国内の片頭痛患者様は約840万人と推計され、静岡県内にも約30万人いらっしゃると考えられます。一方で、県内の頭痛専門医はわずか21名(2026年5月現在)にとどまり、専門的な診療を受けられる機会はまだ十分とはいえません。当院は複数の頭痛専門医が在籍し、皆様に寄り添った診療を行ってまいります。近年は新しい治療薬が次々と登場し、これまで効果が乏しかった方にも改善の道が広がっています。当外来では、国際頭痛分類に基づく診断、ガイドラインに沿った治療、頭痛ダイアリーによる経過観察を大切にしながら、一人ひとりに合った治療を一緒に考えてまいります。

頭痛外来について

上記のような背景に伴い、当院でも日本頭痛学会認定頭痛専門医2名による頭痛外来を開設いたします。 当院の頭痛外来では、慢性的に繰り返す頭痛を対象に、専門的な診療を行っていきます。 主に、片頭痛、緊張型頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛などの一次性頭痛の診断・治療を行いますが、二次性頭痛に位置づけられる頭痛のうち、一次性頭痛に対する急性期治療薬の過剰な使用によって頭痛が悪化している状態である、薬剤の使用過多による頭痛に関しては、診断・治療を行います。

診療の対象となる疾患について

以下のような疾患について、診療の対象となります。

疾患名
片頭痛
緊張型頭痛
三叉神経・自律神経性頭痛
その他の一次性頭痛
薬剤の使用過多による頭痛

こんな方はご相談ください

以下のいずれかに当てはまる方は、当外来の対象となる可能性があります。

こんな方はぜひご相談ください

□ 3か月以上続いている頭痛でお悩みの方
□ 緊張型頭痛として治療中だが改善がみられない方(片頭痛が隠れていることがあります)
□ 市販薬・ロキソニン・カロナールなどを月3回以上服用している方
□ 片頭痛と診断され、トリプタン製剤を月3回以上服用している方
□ 予防薬を使っても頭痛が続いている方
□ 抗CGRP抗体製剤を導入した後の治療でお困りの方

⚠ ご注意ください

当院は急性期病院ではないため、
・突然発症した激しい頭痛
・これまで経験したことのない頭痛
・発熱、麻痺、意識障害などを伴う頭痛
・くも膜下出血や脳血管障害などが疑われる二次性頭痛
などの診療はお受けできません。その際は速やかに救急医療機関を受診してください。

当外来の4つの特徴

以下のいずれかに当てはまる方は、当外来の対象となる可能性があります。

① 初診当日に検査・説明まで

問診のうえ、必要に応じて頭部MRI・血液検査を当日中に行い、結果までご説明します。何度も足を運ぶご負担を減らします。

② ダイアリーで丁寧に経過観察

頭痛ダイアリーや質問紙を使い、症状の変化を一緒に確認しながら、お一人おひとりに合った治療を続けていきます

③かかりつけ医との連携(逆紹介)

病状が落ち着きましたら、ご紹介元の先生のもとへお戻りいただき、地域全体で患者様を支える形を大切にしています。

④ MOH※には入院での断薬治療も

鎮痛薬の使い過ぎによる頭痛には、外来での調整に加え、入院による断薬と予防治療(通常1〜2週間)も行っています。

※MOH…薬剤の使用過多による頭痛

受診の流れ

当外来は完全紹介制です。下記の流れに沿ってご受診ください。

STEP1 かかりつけ医にご相談
現在通院されている医療機関の先生にご相談ください。当外来は完全紹介制のため、患者様からの直接のご予約はお受けしておりません。
STEP2 紹介状を受け取る
かかりつけ医に当外来宛の紹介状(診療情報提供書)を作成していただきます。
STEP3 予約・受診
かかりつけ医を通じてご予約のうえ、紹介状・保険証・お薬手帳をお持ちになって当外来にお越しください。
STEP4 初診・検査・診断
問診のうえ、必要に応じて頭部MRI・血液検査を当日中に実施し、結果のご説明と治療方針をお伝えします。
STEP5 治療・経過観察
頭痛ダイアリーを活用しながら、お一人おひとりに合った治療を継続。安定後は逆紹介でかかりつけ医にお戻りいただきます。

初診時にお持ちいただくもの

保険証
お薬手帳
紹介状 (必須)
頭痛の記録

紹介医療機関の先生方へ

以下のような症例について、ご紹介をお受けしております。

カテゴリー ご紹介いただきたい症例
急性期治療 既存の急性期治療薬(トリプタン製剤等)で効果不十分な症例
予防療法 予防療法の導入・調整を要する症例
抗CGRP抗体関連薬 適応評価および導入後の治療調整に難渋する症例
MOH 外来または入院での断薬治療を要する症例
鑑別を要する症例 緊張型頭痛として加療中だが片頭痛の併存が疑われる症例/原因不明の3か月以上続く慢性頭痛症例
初診当日に頭部MRI・血液検査まで実施し、早期に治療方針をご提示します。治療が安定しましたら逆紹介にてかかりつけの先生に継続診療をお願いしております。 MOHの入院断薬治療では、当院が「出来高算定」を採用しているため、実施内容に応じた医療を提供しやすく、難治例の選択肢としてもご活用いただけます。
ご予約・お問い合わせ

地域医療連携室直通 TEL: 054-246-4580(受付時間:8時30分~17時)
平日: 月~金曜日(祝日・年末年始12月29日~1月3日を除く)
※当外来は完全紹介制です。かかりつけ医からの紹介状が必要です。
FAX: 054-246-4586

頭痛は、我慢する病気ではなく治療できる病気です。 長くつらい思いをされてきた方こそ、一度かかりつけの先生にご相談のうえ、当外来をお訪ねください。 一緒に、頭痛のない毎日を目指していきましょう。
頭痛外来

中川 裕亮(担当日:火曜日午後1時~4時)
・初診については午後1時に来院。
・再診は完全予約制。

TEL:054-245-5446/FAX:054-247-9781