No.8 2004
No.7 2004
No.6 2003
No.5 2003
No.4 2003
No.3 2002
No.2 2002
No.1 2002
       
No.6 2003秋
       
目 次  工事等の進捗状況
    外来患者さまへ
      ・予約制についてのお知らせ
      ・外来処方箋についてお知らせとお願い
    病棟案内
    病棟行事の紹介:A4病棟夏祭り
    掲示板 / 質問箱
      ・筋電図検査質問箱
    Q&A
      ・第1回 放射線科
    正面玄関工事期間中の出入り口について
    編集後記
     
       
工事等の進捗状況
       
   当神経医療センターを御利用いただいている皆様には工事関係等で平素よりご不便おかけしております。平成11年3月以来、8期に分けて統合整備工事を進めてきましたが、この春には、放射線部門、新重心病棟、療育訓練棟が完成し、目下、最終段階の第8期工事にかかっております。来春4月の独立行政法人移行前に総ての工事が終了できる見込みです。

 現在、外来部門の工事中ですが、騒音、振動等を最小限にとどめるよう努力しております。正面玄関が閉鎖され、外来者入り口から診察室までの導線が複雑かつ長くなってしまいました。工事が完成しますと分断されているてんかん外来と神経内科外来とが物理的にも機能的にも連動します。医事窓口も整頓され、待ち合いホールも十分な空間を確保できます。正面に向かって右側の仮設重心1、3病棟は解体して駐車場に変更中です。運用開始は11月中旬の予定です。また、正面に向かって左側にありました仮設重心2、4病棟は、一階を研修棟、二階を臨床研究部に改築中です。なお、静岡鉄道バスの当院への乗り入れが、10月中旬から2月末迄できなくなり申し訳なく思っております。

 外構工事が完成するのは、来年3月になります。それまでの間、どうか、しばらく御辛抱いただきたく御願いいたします。無論、当院がハード面で充実することで満足することなく、診療内容等の一層の充実を職員一同、心掛けております。 (院長 藤原建樹)
     
 
外来患者さまへ
  ・予約制についてのお知らせ
    【初めて来院される患者さまへ】
      お電話で予約して初診日をご相談ください。
神経内科   054-245-5446内線 2312
神経内科以外 054-245-5446医事課 内線 2380
    【再来の患者様へ】
      診察時に外来担当医が患者さまの予定と診察予定を考慮して、次の再来診察日を決め、
「予約表」をお渡しします。その場で、患者さまの予定が立たない場合、又は後日、予約日を変更される場合は下記予約センターへご連絡ください。
    【予約センター】
      神経内科   054-245-5446 内線2312
神経内科以外 054-246-1065(直通)
      *予約または予約変更の連絡は前日までの月曜日〜金曜日(祝祭日を除く)の午後1時30分から午後5時の間にお願いいたします。

これは、予約日以外は診察できませんということではありません。状態が変化した時などには、予約日以前に臨時で受診されても結構です。
    〔ご注意〕
      1.担当医の急な出張などの際には、担当医が診察できないことがあります。
2.急患などのために、診察時刻が予約時刻より遅れることがあります。
3.休診のご案内は、「当院ホームページhttps://shizuokamind.hosp.go.jp」で更新しております。
  ・外来処方箋についてお知らせとお願い
     静岡神経医療センターでは、厚生労働省の指導のもと患者様が服用されております薬の安全性や有効性を高め、薬による害(副作用等)を未然に防止するため、患者様方のご理解とご協力をいただきまして、平成16年1月より原則すべての患者様に院外処方せんを発行させていただきますので宜しくお願い申し上げます。
    『医薬分業について』
      現在では医療技術も飛躍的に進歩し、薬の開発も進み新しい薬を使用する機会も多くなっています。また、長期服用薬の増加、複数の医療機関のかけ持ち受診による薬の重複投与(成分や作用が同じ薬の投与)や相互作用(薬や食べ物との飲みあわせ)などによる副作用などから患者様を守り、患者様に薬についての正確な情報を提供して安全に使用していただくことが重要となっています。

そこで、医薬分業は、医師、歯科医師と薬剤師による薬の二重のチェックを行います。調剤薬局では患者様の体質にあった薬か、今までにその薬の副作用が出たことが無かったか、同じ作用の薬が他の医療機関から処方されていないかなどを調剤薬局(かかりつけ薬局)でチェックを行うことにより、薬の安全性や有効性を高めようとする制度で、そのために、社会全体のしくみとして医薬分業の制度が全国的に急速に進んでいます。
    『はじめて院外処方せんをご利用されます患者様、御家族の皆様へ』
      院外処方せんについて、調剤薬局(かかりつけ薬局)などについて不明な点がございましたら、遠慮なく当院薬剤科の窓口へお申し出下さい。
     
       
病棟案内  
   新重心病棟は7月に完成し、9月5日に写真のごとく、御家族・患者様と一緒になってお祝いの会を行いました。ショートステイ事業につきましては、御利用に先だって、外来での病状の診察を行い(この時に病棟見学もしていただいております)、その後に、病棟スタッフが(療育スタッフも含んで)患者様の情報を詳しく聴取し、観察させていただくことにより、御利用の際に、家庭に近い生活ができるよう援助する事を目指しています。

 てんかん病棟や神経内科病棟でも、入院の決まっている患者様が外来受診などの際に、希望があれば病棟見学をしていただき、少しでも入院生活に対する不安が軽減されるように援助しています。 (C2病棟 横地早苗)
     
     
病棟行事の紹介:A4病棟夏祭り
   8月29日金曜日、A4病棟主催の夏祭りがありました。A4病棟では毎月1回、何らかの行事を取り入れ、患者様そして保護者の方々が少しでも楽しい病棟入院生活を過ごせるよう、スタッフみんなで頑張っています。

 夏祭り当日は、楽しい縁日の雰囲気を醸し出す音楽の中、ゲームコーナーではヨーヨー釣り・輪投げ・魚釣り(本当は生きた魚でやりたかったのですが・・・・・残念ながら紙の魚になってしまい・・・来年こそは・・金魚すくいをやるぞ!)をみんなで楽しみました。その後、お菓子引っ張りゲーム(当りつき!)・ビンゴゲームをフランクフルトやカキ氷を食べながら楽しみました。中にはカキ氷を何杯もおかわりしていた子もありましたが、おなかは大丈夫だったのかな?インドネシアからの留学生のトハール先生も飛び入り・・・・・、カキ氷や夏祭りの雰囲気を楽しまれました。

 その後、本日のメインイベント・・・“スイカわり”のためのスイカが登場、希望者を募ったところ、子供たちが殺到、順に目隠しをして挑戦してもらいました。中には空振りで、棒を曲げてしまった子もありましたが、数人目で見事命中! その後、師長さんにスイカを切ってもらって、みんなで少しずつ食べました。病気のことをほんの一瞬忘れることができたひと時でした。みんなの笑顔よかったよ。(A4病棟医長 高橋幸利 )
     
     
掲示板 / 質問箱
  ・筋電図検査質問箱
     検査科:筋電図検査質問箱(神経内科では、神経・筋疾患の診療において筋電図検査をおこなっています。以下に、よくある質問とそのお答えについてまとめました)。

Q:筋電図検査ってどういう検査ですか?
A:筋電図検査といっても筋肉だけを検査するのではなくて、体中の様々な神経の働き(刺激の伝わり方や感じ方)を総合的に見る検査です。

Q:どんな時に検査を受けるのですか?
A:手や足がしびれていたり、以前と比べて筋肉が痩せてきた、目が見えにくい、音が聴こえにくいなどの症状がある場合に行います。また、これらの症状がなくても、神経や筋肉の病気が疑われる時に行います。

Q:時間はどれくらいかかりますか?
A:検査の種類によっても変わりますが一つの検査は大体30分から1時間程度で終わります。

Q:どんな事をするのですか?
A:筋電図検査には大きく分けて二つの検査があります。
  針筋電図:この検査は筋肉に針状の電極を刺して行います。筋肉に電極を刺すことで得られる波形を見て筋肉自体に問題があるのか、それともその筋肉を支配している神経に問題があるのかを鑑別する検査です。
  誘発筋電図:この検査は様々な刺激を加えることによってその神経が正常に機能しているかどうかを調べる検査です。
  刺激の種類には電気(電気といっても感電するわけではないので安心してください。)、音、光などがあります。
  これらの検査は専門の医師や臨床検査技師が行いますので安心して検査を受けてください。

Q:検査の時に何か注意する事はありますか?
A:検査によっては肩やふとももを出して頂くこともありますので、なるべくゆったりとした服装でお越しください。また、皮膚温(体の表面の温度)が低いと検査結果に影響してしまいます。特に冬場は暖かい服装でお越しいただき、手袋や厚めの靴下などをしてきて頂いたほうがいいかもしれません。

日頃、患者様によく聞かれることをお答えしましたが、もっと詳しく検査について知りたい、質問したい方は遠慮なく担当の医師や検査技師にお問い合わせください。(検査科:二見雅康)

     
       
Q&A
  ・第1回 放射線科
    Q・放射線とは・・・
A・今日われわれが一口に放射線と呼んでいるものには、古くから病気の診断・治療などに使われているX線、放射線物質から出てくるα線、β線およびγ線、原子炉で作られている中性子線、大気圏外からたえずふりそそいでいる宇宙線、その他特殊な装置で作られる陽子線、電子線などがあります。

 放射線は、その種類やエネルギーにより程度の差はありますが、次のような性質があります。
1.物質を透過する性質<透過作用>
2.物質を透過する際、道筋に沿って、物質を作っている原子や分子にエネルギーを与えてその物質を電離する性質(電子が原子や分子から分離すること)<電離作用>
3.写真フィルムを感光させる性質<感光作用>
4.ある物質にあたると蛍光を発生させる性質<蛍光作用>
●透過作用、蛍光作用、感光作用を利用してX線検査、X線CT検査、RI検査などが行われます。
●電離作用により細胞の増殖を抑え、かつ壊死させる作用を利用して放射線治療が行われます。 (放射線科  杉本 学)
     
     
正面玄関工事期間中の出入り口について
  来年3月まで外来部門改修が続行中です。大変ご迷惑をおかけ致しておりますが、工事期間中は案内図を参考に案内表示に従って出入りくださいますようにお願いいたします。廊下を歩いてみてもわからない時はお気軽にスタッフにお尋ねください。
     
       
編集後記  
  昨年度より定期刊行を予定しておりましたセンターニュースが今回から再スタートとなりました。てんかん、神経内科病棟、そして重心病棟は完成しました。一方院長挨拶にもありましたように、外来・駐車場の改修・拡大工事は続いていますが、2004年春には完成の予定です。神経内科、医療相談室、療育、給食、リハビリ部門、訪問教育などのニュースも次回以降とりあげてまいります。このニュース記事によって、当院職員と患者様そして関係する諸機関の方々との距離が少しでも縮まれば良いと考えております。皆様の御意見を頂ければ幸いです。 編集委員:浅井 学、石崎栄美子、小尾智一、杉本学、谷口陽介、二見雅康、森川建基、横地早苗
  発行元:国立療養所静岡神経医療センター〒420-8688静岡県静岡市漆山886