No.8 2004
No.7 2004
No.6 2003
No.5 2003
No.4 2003
No.3 2002
No.2 2002
No.1 2002
       
No.7 2004春
   
目 次  外来患者さまへ
      予約制についてのお知らせ
      外来処方箋についてお知らせとお願い
    神経内科のトピックス2004
    掲示板 / 質問箱
      ・検査科:筋電図検査質問箱
    Q&A
      ・第2回 放射線科
    正面玄関工事期間中の出入り口について
    お出かけ日和に恵まれて
    病棟指導の紹介
    編集後記
     
     
外来患者さまへ
  ・予約制についてのお知らせ
    【初めて来院される患者さまへ】
      お電話で予約して初診日をご相談ください。
 054-245-5446医事課 内線 2360
    【再来の患者さまへ】
      診察時に外来担当医が患者さまの予定と診察予定を考慮して、次の再来診察日を決め、
「予約表」をお渡しします。その場で、患者さまの予定が立たない場合、又は後日、予約日を変更される場合は下記予約センターへご連絡ください。
    【予約センター】
       054-246-1065(直通)
      *予約または予約変更の連絡は前日までの月曜日〜金曜日(祝祭日を除く)の午後1時30分から午後5時の間にお願いいたします。
これは、予約日以外は診察できませんということではありません。状態が変化した時などには、予約日以前に臨時で受診されても結構です。
    〔ご注意〕
      1.担当医の急な出張などの際には、担当医が診察できないことがあります。
2.急患などのために、診察時刻が予約時刻より遅れることがあります。
3.休診のご案内は、「当院ホームページhttps://shizuokamind.hosp.go.jp」で更新しております。
  ・外来処方箋についてお知らせとお願い
     静岡神経医療センターでは、厚生労働省の指導のもと患者様が服用されております薬の安全性や有効性を高め、薬による害(副作用等)を未然に防止するため、患者様方のご理解とご協力をいただきまして、平成16年1月より原則すべての患者様に院外処方せんを発行させていただきますので宜しくお願い申し上げます。
    『医薬分業について』
      現在では医療技術も飛躍的に進歩し、薬の開発も進み新しい薬を使用する機会も多くなっています。また、長期服用薬の増加、複数の医療機関のかけ持ち受診による薬の重複投与(成分や作用が同じ薬の投与)や相互作用(薬や食べ物との飲みあわせ)などによる副作用などから患者様を守り、患者様に薬についての正確な情報を提供して安全に使用していただくことが重要となっています。

そこで、医薬分業は、医師、歯科医師と薬剤師による薬の二重のチェックを行います。調剤薬局では患者様の体質にあった薬か、今までにその薬の副作用が出たことが無かったか、同じ作用の薬が他の医療機関から処方されていないかなどを調剤薬局(かかりつけ薬局)でチェックを行うことにより、薬の安全性や有効性を高めようとする制度で、そのために、社会全体のしくみとして医薬分業の制度が全国的に急速に進んでいます。
    『はじめて院外処方せんをご利用されます患者様、御家族の皆様へ』
      院外処方せんについて、調剤薬局(かかりつけ薬局)などについて不明な点がございましたら、遠慮なく当院薬剤科の窓口へお申し出下さい。
     
(平成16年1月1日 国立療養所静岡神経医療センター院長)
     
       
神経内科のトピックス2004
   新春を迎え、今年のトピックスをお知らせします。

 パーキンソン病やパーキンソン症候群について治療の進歩があります。まず、パーキンソン病の新しいお薬が発売されます。このお薬は、パーキンソン病の症状に有効であるばかりでなく、神経保護作用といってパーキンソン病の進行を遅らせる作用も持っているという特徴があります。既に海外では使用されていましたが、いよいよ日本でも発売されることになりました。

二番目には、やはりパーキンソン病の新しいお薬の治験(臨床試験)が始まります。このお薬は、症状の日内変動を少なくするという特徴があります。パーキンソン病ではドーパが有効であっても、服用してから2ー3時間で効果が切れてしまうことがあります。この治験薬はこのような症状の変動を少なくするという効果があり、当院でも治験をおこなう事になりました。

三番目は、パーキンソン病またはパーキンソン症候群に対する磁気刺激療法が可能になったことです。これは、頭部を磁気で刺激して運動障害を改善させるというものです。お薬による治療とは異なり、数日に1度刺激をおこなって治療します。この治療法は未だ研究段階でありますが、お薬によって症状が改善しない方には有効な治療法となる可能性があります。

 以上、今春のトピックスでした。今後、他の病気についても詳細が分かり次第お知らせします。
     
     
掲示板 / 質問箱
  ・筋電図検査質問箱
     検査科:筋電図検査質問箱(神経内科では、神経・筋疾患の診療において筋電図検査をおこなっています。以下に、よくある質問とそのお答えについてまとめました)。

Q:筋電図検査ってどういう検査ですか?
A:筋電図検査といっても筋肉だけを検査するのではなくて、体中の様々な神経の働き(刺激の伝わり方や感じ方)を総合的に見る検査です。

Q:どんな時に検査を受けるのですか?
A:手や足がしびれていたり、以前と比べて筋肉が痩せてきた、目が見えにくい、音が聴こえにくいなどの症状がある場合に行います。また、これらの症状がなくても、神経や筋肉の病気が疑われる時に行います。

Q:時間はどれくらいかかりますか?
A:検査の種類によっても変わりますが一つの検査は大体30分から1時間程度で終わります。
Q:どんな事をするのですか?
A:筋電図検査には大きく分けて二つの検査があります。

  針筋電図:この検査は筋肉に針状の電極を刺して行います。筋肉に電極を刺すことで得られる波形を見て筋肉自体に問題があるのか、それともその筋肉を支配している神経に問題があるのかを鑑別する検査です。
  誘発筋電図:この検査は様々な刺激を加えることによってその神経が正常に機能しているかどうかを調べる検査です。
  刺激の種類には電気(電気といっても感電するわけではないので安心してください。)、音、光などがあります。
  これらの検査は専門の医師や臨床検査技師が行いますので安心して検査を受けてください。

Q:検査の時に何か注意する事はありますか?
A:検査によっては肩やふとももを出して頂くこともありますので、なるべくゆったりとした服装でお越しください。また、皮膚温(体の表面の温度)が低いと検査結果に影響してしまいます。特に冬場は暖かい服装でお越しいただき、手袋や厚めの靴下などをしてきて頂いたほうがいいかもしれません。

日頃、患者様によく聞かれることをお答えしましたが、もっと詳しく検査について知りたい、質問したい方は遠慮なく担当の医師や検査技師にお問い合わせください。  (検査科:二見雅康)

     
       
Q&A
  ・第2回 放射線科
    Q・エックス線検査以外に私たちは、放射線を受けているのでしょうか?
A・私たちは宇宙や大地、人間の体内や食物など自然界から様々なかたちで避けることのできない自然放射線を受けています。これは、地球ができた時から存在し、人間が地球上に出現した時からそれにさらされ続けているのです。自然放射線は一年間に約1.1ミリシーベルトの量で何時でも何処でも存在し、全ての人が受けてます。また、外国には自然放射線の量が大変多い地域があります。例えば、ブラジルのある地域では年間約10ミリシーベルトで、日本の約10倍の放射線を受けている地域もあります。このような地域を対象としたいろいろな調査が行われていますが、人体に対して放射線の影響が現れたという報告はありません。

Q・エックス線検査は、どのくらいの量の放射線を受けているのですか?
A・胸部エックス線写真一枚は約0.05ミリシーベルトです。一年間の自然放射線と比較すると約20分の1の量ですので、いかに少ないかおわかりになると思います。 (放射線科  杉本 学)

     
     
正面玄関工事期間中の出入り口について
  来年3月まで外来部門改修が続行中です。大変ご迷惑をおかけ致しておりますが、工事期間中は院内外に掲示してあります案内図を参考に案内表示に従って出入りくださいますようにお願いいたします。廊下を歩いてみてもわからない時はお気軽にスタッフにお尋ねください。
     
     
お出かけ日和に恵まれて
 

A4病棟では、長期入院の患者様と付き添いされているお母様方の気分転換を図り、よりよい治療環境を提供したいと考え、毎月の小行事を企画しています。11月は近くの有永公園への遠足でした。

 涼しくて夏らしくなかった7月8月は、このまま秋になるのかと心配でした。その後、季節はずれの暑い日があり・・11月に入ってそれほど冷え込むことなく、11月4日は絶好のお出かけ日和になりました。前日のどしゃ降り雨にどうなることかと思いましたがすばらしい雨上がりの秋晴れ、空気もおいしく感じられ楽しみにしていたお出かけが実現しました。みんな張り切って出発!

 川沿いの道、広がる平野、遠くに見える山々みんな秋の装いです。よく晴れた空にヒヨドリの声が響き渡っています。昨日の雨で増水している川面にモンシロチョウの姿、枯れ葉とともに美しいコントラストで揺らいでいます。目指す有永公園まではちょっとした散歩コース。車もあまり通りません。みんなの顔がいつもとは違います。おいしい空気、優しい日差し、風のすがすがしさを全身で感じているようでした。

 公園では、砂場でトンネルを作ったり、シーソー遊び、ジュースも飲みました。近くのスーパーでお買い物もしました。最後に藤棚の下で記念撮影パチリ。みんないい顔でした。

 お昼までの短い時間でしたがとても暖かな、大事なひとときでした。病棟ではみられない子供たち、お母様のすてきな笑顔に乾杯!

 少し疲れの見られる患者様もありましたが、心配していた発作もなく無事帰り着きました。お疲れの数人は、病院車のお世話になりました。みんなで力を合わせて楽しい一日を過ごせました。来月も楽しみ! (A4病棟 看護師 和田真穂 )

     
     
病棟指導の紹介
 

当院の療育指導室重心部門では入院中の患者様のニーズに合わせた指導を10月から新療育棟で再開しました。
今回は就学前の患者様の発達援助を目的とした「年少児グループ」を」紹介します。

現在の対象児は5名です。療育棟集団指導室で週1回、約1時間。保育士が1対1で担当しています。元気に挨拶をした後、1人ずつ歌で名前を呼びます。指導は集団指導と個別指導を行なっています。集団指導は患者様が楽しめる「手遊び」「シャワーボール上での揺らし」遊びです。個別指導は患者様の発達状況に応じて抱っこやトランポリンでの揺らし遊びや玩具でのアプローチを行なっています。指導時間中は、患者様達の笑顔や声と担当者の話かけによるやりとりが賑やかで楽しい雰囲気をかもし出しアッという間に時間が過ぎてしまいます。ぜひ、療育棟に足を運んでみて下さい。 (保育士 松永雅代 )

     
       
編集後記  
  冬号のセンターニュースが出来上がりました。皆様のお手元には新春にお届けできると存じます。さて、現在ひきつづいてセンター前面部駐車場の工事に入っておりますので、まだまだ外来・病棟への道筋がわかりにくくて申し訳ございません。なお以前の仮重心病棟(その前は運動場のスペースでした)は、新しく駐車場となり、皆様に御利用頂けるようになりました。病院内への道筋は、2箇所あります。今回は外来・病棟ニュースに加えて、療育の記事も掲載いたしました。当院の包括医療の一端を、少しずつ紹介していきたいと考えております。
  編集委員:浅井 学、石崎栄美子、小尾智一、杉本学、谷口陽介、二見雅康、森川建基、横地早苗
  発行元:国立療養所静岡神経医療センター〒420-8688静岡県静岡市漆山886 
TEL 054-245-5446 FAX 054-247-9781 ホームページ:https://shizuokamind.hosp.go.jp