各部門紹介
看護部
看護の概要
静岡てんかん・神経医療センターの魅力
職員の人柄の良さ
患者さんとじっくりかかわる看護ができる
看護部の理念
一人ひとりの患者様を尊重し安全で安心できる看護を提供します
基本方針
- 私たちはわかりやすく説明します
- 私たちは責任をもって援助します
- 私たちは常に学習します
静岡てんかん神経医療センターは、てんかん・神経難病・重症心身障がい児(者)の医療(セーフティネット分野)を専門とし、看護部は病棟9単位、外来、手術室を含む合計11単位で運営しています。
「一人ひとりの患者様を尊重し、安全で安心できる看護を提供します」を看護部の理念とし、それぞれの患者様の個別性を重視した看護に取り組んでいます。
看護師の教育ラダーは、国立病院機構の教育プログラム(ACTyナース)をもとに作成し、計画的に実施しています。
また、専門性と倫理観に基づいた看護実践ができるように、看護倫理研修、専門看護研修を実施しています。
看護単位
脳神経内科病棟(A2病棟)
パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの筋・神経難病の患者さんの治療入院や認知症を含む筋・神経疾患 の精密検査や診断確定を目的とした入院を受け入れています。病気の特殊性から入退院を繰り返す患者さんも多く、 心理・作業・言語のリハビリテーションや薬剤師による服薬指導、ソーシャルワーカーの介入による退院支援などの コメディカルスタッフとの連携は欠かせません。病気の進行状況に応じた専門的なケアとご家族の指導に力を入れており患者さんひとりひとりに適した看護を提供しています。
てんかん病棟(A3.A4.A5.A6病棟)
小児てんかん病棟(A4病棟・A5病棟)
てんかん治療と並行して、乳幼児の育児・療育、学童の日常生活の自立に向けて、成長・発達段階に応じた働きかけを多職種で連携して行っています。また、患児の精神的な安定や、発作の対応を学んで頂くために、 母子入院も行っており、家族が抱えている悩みを傾聴し関わっています。
てんかん外科病棟(A3病棟)
患者さんが安心して手術を受けられるようにサポートしています。術前検査も含めて患者さん個々にあった方法で 手術までに心の準備が整うよう援助しています。術後は身体の回復を図るとともに、社会復帰に対する患者様の 思いを理解し、医師、ソーシャルワーカーらと連携を図り支援しています。
てんかん成人病棟(A6病棟)
主に発作コントロールのための薬物調整や日常生活援助を行っています。患者さんが服薬の大切さを理解し、適切な服薬習慣を得るための援助や理学療法士らとともにリハビリテーションやレクレーションを通して、患者さんが基本的な日常生活能力を身につけ良好な対人関係を築けるように援助を行っています。
重症心身障がい児(者)病棟(B1.B2.C1.C2病棟)
重症心身障がい児(者)病棟の患者さんは、言葉で気持ちを伝えることができない方が多く、思いを汲み取ることは簡単ではありません。しかし、毎日患者さんに話しかけて顔の表情やほんのちょっとの体の動きを観察し、体調確認をしながら援助しています。 特に、ADL、身体機能の維持・向上に関しては看護力の見せ所です。 毎日の関わりの中で患者さんにとってどんなポジショニングがいいか、どんな摂食方法がいいか。その疑問を日々のサインをヒントに一つ一つひも解きながら関わっています。重心病棟では、医師、看護師、療養介助専門員、児童指導員、保育士、リハビリスタッフ、学校の先生等がチームで日々の生活を支えています。
働くナースの声
認知症看護認定看護師
認知症の患者さんは、その対応が難しいこともあり、「困った人」と見られがちですが、本当は、自分の思いをうまく伝えられない 「困っている人」です。認知症には、周りの状況がわからなくなる症状があります。 知らない場所にいる不安、知らない人が話しかけてくる恐怖、自分が自分でなくなっていく怖さを想像してみてください。 そんな時、どう接してもらえたら、安心できるでしょうか。 笑顔でゆっくりわかりやすい言葉、人として尊重してもらえていると感じることができる態度、そんな気遣いが認知症の人の心を 穏やかにしていきます。 認知症が知られてきたとはいえ、尊厳を傷つけるような態度がまだまだあります。 認知症の人が穏やかな気持ちで暮らせるように、認知症について正しい知識をみんなで学ぶきっかけを作っていけたらと思っています。
院内認定神経難病看護師
脳神経内科病棟では、パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症など、治療が難しいといわれる「神経難病」の患者さんの看護をしています。 治療方法が未確立であることから難病というだけで重く受け止めてしまう患者さんもいらっしゃいます。 治療方法がなくても医療・看護が関わることで少しでも生活がしやすくなるように一緒に考えていくことはできます。 疾患の経過によりこれまでできていたことが難しくなり、生活様式を変えていかなければならないケースも多々あります。 その中でも「できない」ことばかりに着目するのではなく、患者さんの状態をみながら「できる」ことを探しそれを強め、 個別性に合わせた対応を常に考えていくことが、患者さんだけでなくご家族ともに明日を生きる力に繋がるのではないかと考えています。 上手くいかないこともありますが、その都度みんなで考える病棟を目指していけたらと思っています。
院内認定てんかん看護師
てんかんは、てんかん発作を繰り返し起こす病気です。発作症状は、さまざまで、人それぞれに違います。 発作が、その人に与える影響は、個別性が大きく、意識がなくなる発作では、大きなけがや生命の危機につながる場合もあります。 てんかんに対する偏見は、減少しながらも残っていて、てんかんというだけで、就職が難しいと話される患者さんや てんかんであることを隠しながら生活している方も多くいます。 私たちは、てんかん患者さんの背景を理解し、専門性の高い患者教育、てんかん発作による 受傷を予防するための援助、てんかん発作や社会的な影響により、不安や抑うつを持つ 患者さんに寄り添うなど、さまざまな方法で患者さんへの支援を行っています。 てんかんという病気は、生涯にわたり治療を続ける必要がある病気です。 私たちが行う支援でてんかん患者さんが、少しでも前向きに、充実した人生を送ることができること、 患者さんが主体的に成長していく姿を見ていくことなどが、自分達の看護を行う上で仕事のやりがい、楽しみにつながっています。
院内認定重症心身障がい看護師
重症心身障がい病棟には、脳性麻痺といった疾患により心身共に重いハンディキャップを抱え、 人の介助なしでは生活ができない患者さんがいます。私たちは、そのような患者さんを多職種と協働しながら、医療の面からサポートしています。患者さんの多くは、自分の思いや感情を上手に表現することができず、また、疾患や発達の程度が一人ひとり異なっています。私たちは、そういった患者さんの気持ちを汲み取り、寄り添いながら、一人ひとりがその人らしく生活でき、 笑顔であふれる時間をもてるよう看護を実践しています。 ここには他の病棟にはない、ゆっくりとした時間が流れるので、じっくりと看護ができます。 個別性に合わせた看護を提供でき、患者さんに笑顔が見られると、とてもやりがいを感じます。 患者さんの命を守り生活を支えるという看護の原点がここにあります。
院内認定看護師のご紹介
当院では、院内認定のてんかん看護師、重症心身障がい看護師、神経難病看護師を育成しています。それぞれの専門性を活かし、日々の臨床現場での後輩指導、院内、院外研修の講師、看護実践の研究発表など多方面で役割モデルとして活躍しています。
看護部の教育
教育目的
- 専門職業人として、自ら教育環境を活用し、自己成長できる看護師を育てる。
- 病院の特性を踏まえた専門的知識・技術を熟練し、看護実践能力に優れた看護師を育てる。
教育目標
- 専門職業人として主体的に学習できる看護師を育成する。
- 医療チームの一員としての役割と責任を自覚し、リーダーシップが発揮できる看護師を育成する。
- 患者様一人ひとりの個別性を尊重し、継続性を配慮した看護実践ができる看護師を育成する。
- 看護の質の向上の目指し、研究的態度を持ち看護を探求する心を育てることができる看護師を育成する。
静岡てんかん・神経医療センターが目指す看護師像
静岡てんかん・神経医療センターの理念のもとに、障害を持つ人の気持ちを理解する努力を惜しまず、障害を持つ人のニーズを把握しそれに応えるために、多職種と連携し質の高い看護を提供します。そのために、豊かな人間性と高い倫理観を持ち、幅広い知識・技術・態度を統合して、根拠ある看護実践を行なえるよう常に自己研鑚できる看護師であることを目指します。
看護部では、国立病院機構が求める「高い倫理観に基づいて、理論と技術を持って、実践し、看護を創造する」看護師(NHO-ACTyナース)を目指して構築された当院独自の教育プログラムを実践しています。
教育プログラム体系図
教育計画
新人教育
配属先の病棟で、目標達成に向けて看護実践に取り組んでいます。新人看護師が月ごとの到達目標が達成できるよう、新人看護師の状況に合わせて、後輩指導者・プリセプター・副看護師長・看護師長が支援しています。
病院見学・インターンシップ随時募集
「じっくり患者さんと関わりたい」「ゆとりのある看護がしたい」と考えていらっしゃる方、ぜひ当院で働いてみませんか。まずは、メールか電話でお問合せください。インターンシップ・病院見学は平日の希望日で調整させていただきます。
連絡先
静岡てんかん神経医療センター
〒420-8688 静岡県静岡市葵区漆山886
Tel (054)245-5446(代表)
Mail 307-kangobu@mail.hosp.go.jp
問い合わせ窓口 副看護部長