A4病棟(小児てんかん病棟)
難治性てんかんはもちろんのこと、発作症状がはっきりせず 「本当にてんかんだろうか?」という疑問をお持ちのお子さんも対象に、 てんかんであることの確認、どのようなてんかん発作があり、 どのようなてんかん症候群に該当し、どのような背景疾患や原因疾患があり、 どのような合併症があるかを調べるために、 長時間ビデオ脳波、MRI、脳血流スペクト、髄液検査、心理検査、発達(知能)検査などのうち、 お子さんにとって必要と考えられる検査を行います。 また、てんかん発作の観察や対応、治療や検査と並行して、 発達段階に応じた日常生活への働きかけを他職種と協力して行っています。 入院を続けながらの薬剤調整も可能で、新たな抗てんかん薬を導入するだけではなく、 有効でないと考えられる薬剤の減量・中止を試みることは、 多剤併用による弊害を防ぐために極めて重要です。 入院中に減量を進めることで思わぬ発作増悪があっても、迅速な対応が可能となります。 難治性てんかんのお子さんには、ACTH療法や食事療法(ケトン食やアトキンス食)の 導入や脳外科医とも相談しながら外科治療の可能性を調べることも可能です