単純エックス線撮影

単純エックス線撮影とは、造影剤を用いないで行う撮影の総称で、形態診断の基礎をなす重要な情報源になっています。

 

すべてのエックス線写真はその物理性から、真の大きさより拡大されて写りますが、全体が一様に拡大されるのでなく、フィルムに近い部分と離れた部分では、相対的に拡大の程度が異なります。これはミリ単位の正確さで、左右の脳に電極を留置する時に、大きな障害になります。これを防ぐために手術室では専用エックス線装置を用い、相対的拡大率の差をほぼゼロに抑えました。電極はMRI画像から設定された座標を基に留置されますが、手術の最終確認は、そのような誤差を無視できる環境下で行います。

そのほか汎用の装置を用いて、さまざまな神経放射線検査が行われます。

 

一般撮影装置:フィルムの代わりに平面型検出器を用い、コンピューター処理で画像を作成します。

得られたすべての画像はコンピューターサーバーに蓄積され、院内ネットワークによって、各診察室はもとよりカンファレンスルーム、手術室、脳磁図室、研究室にデジタル配信されてゆきます。